インテリアコーディネーター2次試験の製図用具と色鉛筆 ── 合格者が本番で使ったセットを公開

もくじ

インテリアコーディネーター2次試験の準備、「製図用具って何を揃えればいいんだろう」と迷っていませんか?

2次試験は180分の手描き製図と論文。持ち込める用具は協会が指定していますが、全部買う必要はなく、実際の試験で使わないものもあります。限られた机のスペースと時間を考えると、「本当に使う道具」だけを厳選して持っていくのが合格への近道です。

この記事では、筆者が実際に本番で使った製図用具と色鉛筆のセットを公開します。「これさえあれば大丈夫」というリストから、色鉛筆18色の内訳まで、3分で要点をつかんで、必要な部分だけ深読みできる構成でまとめました。

インテリアコーディネーター試験の全体像(1次試験の勉強法・独学スケジュール・おすすめ教材など)は、こちらの記事にまとめています。
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中央「IC 2次試験の用具と色鉛筆」、子ノードに「必須の製図用具」「使わなかった用具」「色鉛筆12色+好み6色」など。
本記事マインドマップ

⚡ かたてまポイント ── まずここだけ読んで

2次試験の製図用具 基本データ

項目内容
試験形式手描きのプレゼンテーション(製図)+ 論文 / 180分
持ち込み可能鉛筆・シャープペン / 色鉛筆(18本以内)/ プラスチック消しゴム / 字消し板 / 直定規(30cm以内)/ 三角スケール / 三角定規 / 勾配定規 / コンパス / ヘキサスケール / 型板(テンプレート)の円定規だけのもの / 製図用ブラシ / ミニ鉛筆削り
筆者の本番セット9種類(シャーペン / 色鉛筆 / 消しゴム2種 / 字消し板 / 直定規 / 三角スケール / 三角定規 / テンプレート / ブラシ / 鉛筆削り)
使わなかった用具勾配定規 / コンパス / ヘキサスケール
色鉛筆の目安必須12色 + 好み6色 = 18色

こんな人に向けて書いています

  • インテリアコーディネーター2次試験をこれから受ける
  • 製図用具を何を買えばいいか分からない
  • 色鉛筆を何色持っていけばいいか迷っている
  • 先輩受験者のリアルなセットを参考にしたい人
  • 001の試験全体記事を読んで、2次対策の具体的な道具選びに進みたい人

この記事を一言で言うと

「2次試験に受かった人が、本番で使った製図用具と色鉛筆18色の内訳をそのまま公開する記事」
持ち込み可能リストの全部は要らない。必要最低限を知って、練習段階から本番セットに慣れておくのが最短ルート。

かたてまひとこと: 道具選びも大事な試験対策の一環。早めに揃えて「自分の手に馴染む1セット」を育てておくと、本番で慌てません。


持ち込める用具一覧

インテリア産業協会が指定する持ち込み可能な用具は以下の通りです。なお、万年筆・ボールペン・砂消しゴム・電動字消器は持ち込み不可。テンプレートは円定規だけのものに限られ、家具や建具の型板は持ち込めません。

用具本番で使った?備考
シャープペンシル / 鉛筆使った0.5mm 1本で十分
色鉛筆(18本以内)使った12色あれば最低限OK。油性を選ぶこと
消しゴム使った通常+スティック型の2本体制
字消し板使ったメッシュタイプが見やすい
直定規(30cm以内)使った20cmがベストサイズ
三角スケール使った15cmのABS製が軽くて静か
三角定規使った18cm・方眼付き
型板・円定規のみ使ったドアの開閉線や照明に必須。円以外の型板は不可
製図用ブラシ使ったミニサイズで十分
ミニ鉛筆削り使った色鉛筆用。ダブルタイプ推奨
勾配定規使わなかった過去問で必要なシーンがない
コンパス使わなかったテンプレートで代替可能
ヘキサスケール使わなかった直定規+三角スケールで代替

かたてまひとこと: 試験会場の机は思ったより狭いです。使わない道具を持ち込むと、それだけでスペースを圧迫します。


本番で使った製図用具

筆者が2次試験の本番で実際に使用した製図用具を1つずつ紹介します。道具の使い勝手は人それぞれなので、文房具店で実際に手に取って試してから決めるのもおすすめです。

シャープペンシル

多くの製図ユーザーに支持されている、ステッドラー社の製図用シャープペンシルです。土木学科出身の筆者も大学時代から愛用しています。

軽くて丈夫、グリップもしっかりしているため、180分の長丁場でも手が疲れにくい1本です。

太さは0.5mm 1本で十分。2次試験は時間との勝負なので、太さを使い分ける余裕はありません。筆圧で濃淡の違いを出せるように練習しておくのが実用的です。なお、線が細すぎると減点の可能性を指摘する声もあるため、心配な方は0.7mmを1本予備で持っておくと安心です。壁や柱など太い線を引きたい箇所に使い分けるという方法もあります。

替え芯もステッドラー製で揃えておきましょう。

消しゴム(2本体制)

消しゴムはMONO一択。広い面を消すときに使います。

もう1本、スティックタイプを必ず用意しましょう。細かい部分を消すときに威力を発揮します。

通常の MONO+スティック型のモノゼロの2本体制が、製図試験では最も効率的な組み合わせです。

字消し板

ステッドラーのメッシュ字消し板です。メッシュ(網目)になっているため、自分の描いた線を見ながら消す部分だけ正確に消せるのが大きなメリットです。

直定規

直定規は20cmがベストサイズです。

  • 30cm: 持ち運びが不便で、狭い机の上でハンドリングしにくい
  • 15cm: 長い線を引くときに足りないことがある
  • 20cm: ちょうど良い

透明で方眼線があるものを選びましょう。自分が描いた他の線を利用して平行線を引いたり、位置を合わせたりできます。

三角スケール

シンワの15cm三角スケールです。15cmを選ぶのがポイント。30cmは大きすぎて取り回しが悪くなります。

この製品はABS樹脂製で、アルミ製より軽く、机の上で転がしたときに音が出にくいメリットがあります。試験会場では周囲への配慮も大事です。

三角定規

ウチダの18cm三角定規です。直定規と同じく、透明で方眼線があるものを選ぶのがポイント。方眼があると、既存の線を基準に正確な角度の線を引けます。

円定規テンプレート

ステッドラーの円形テンプレートです。ドアの開閉線や照明のシンボルなど、2次試験で円を描くシーンは想像以上に多いため、使用頻度が高い製図用具です。

軽い製品なので、大きめのサイズを選んでも取り回しに困りません。これがあればコンパスは不要です。

製図用ブラシ

ウチダのミニ製図用ブラシです。消しゴムのカスを払うのに使います。

ミニサイズを選んだ理由は、筆記用具入れの中で邪魔にならないこと、そして試験会場の机の上でも置き場所に困らないことです。

鉛筆削り

ステッドラーのダブルタイプ鉛筆削りです。主に色鉛筆を削るために使います。

ダブルタイプなので鉛筆と色鉛筆の両方に対応。試験中に色鉛筆の先が丸くなったときの安心材料です。


使わなかった用具

持ち込み可能リストに載っていますが、筆者が本番で使わなかった用具です。購入はしたものの、練習段階でもほとんど出番がありませんでした。

2次試験は時間との勝負。代替手段があるなら、道具を減らしてシンプルな装備で臨む方が効率的です。

勾配定規

過去問を見ても、インテリアコーディネーター2次試験で勾配定規が必要になるシーンがありません。合格後に建築士試験へ進む予定がある方は持っておいても良いかもしれませんが、IC試験だけなら不要です。

コンパス

円形テンプレートがあれば、コンパスの出番はありません。テンプレートの方が圧倒的に速く描けます。ただし場所を取るものではないので、念のため持っておくのはありです。

ヘキサスケール

三角スケールと直定規を合わせたような定規で、人によっては使いやすいかもしれません。ただ、計算しやすい尺度であれば直定規1本で済みますし、その他の倍率は三角スケールで代替できるため、筆者はあまり使いませんでした。


色鉛筆の選び方

2次試験では色鉛筆を18本まで持ち込めます(木や紙の軸に芯を通したものに限る)。ただし、18色すべてが必要なわけではありません。基本の12色さえ揃えれば最低限は戦えます。残り6色は自分の好みで追加しましょう。

注意点として、必ず油性色鉛筆を選んでください。水彩(水性)色鉛筆は手の汗や湿気で滲むリスクがあり、製図試験には向きません。

また、着彩の完成度だけで合否が大きく変わることはありません。とはいえ、100均の色鉛筆は色のりが悪く塗りムラが出やすいため、最低でも2,000円前後以上のセットを選ぶのがおすすめです。

大事なのは、練習を通して「自分のカラーパレット」を決めておくこと。本番で迷わず塗れるように、過去問や予想問題の着彩で自分の色を固めていくのが合格のコツです。

着彩で描く要素

2次試験で着彩を求められる主な要素はこちらです。

  • 床材(フローリング / タイル)
  • 家具(棚、ソファ、椅子、テーブル)
  • 木材(建具・幅木)
  • 照明
  • 植物
  • 小物
  • 寝具(シーツ、枕)
  • ガラス
  • 家電(テレビなど)
  • カーテン
  • カーペット

必須の12色

必須12色のカラーチャート

茶色系 2色 ── 家具・木材

家具や植物の鉢、幅木など、使う頻度が高い色の1つです。濃淡の2色を用意することで、家具ごとの使い分けや陰影表現に対応できます。

ただし、床材には次の黄土系を使うのがおすすめ。茶色は家具に集中させた方が図面がすっきりまとまります。

黄土系 2色 ── 床・家具

2次試験で最も使う色です。床材の着彩を中心に、パイン材など明るめの木材を想定した家具にも使います。

黄土系を床材に使うことで、家具の茶色がくっきり映え、まとまった印象の図面になります。コーナー部の陰影は黄土系2色を使い分けるか、茶色を軽く載せて表現してみましょう。

黄色系 1色 ── 照明

照明計画は毎年出題されるので、必ず用意しておきます。

明るすぎる黄色を選ぶと図面上であまり目立ちません。少し明度の低いものを選ぶと、照明のアクセントがしっかり出ます。

青色系 2色 ── ガラス・寝具・小物

ガラスや寝具(シーツ・枕)など、白や透明のマテリアルを表現するときに使います。

濃い青は、黒だと印象が重くなりそうな箇所の代替としても使えます。小物のアクセントカラーとしても汎用性が高い色系統です。

緑色系 2色 ── 植物・カーペット

主に植物に使います。2色あれば、大型と小型の植物を描き分けられます。カーペットに緑を使うと、植物と調和した柔らかい雰囲気の部屋を表現できます。

灰色系 2色 ── ソファ・キッチン・大理石

キッチンや冷蔵庫など、無機質なイメージの表現に使います。灰色系は椅子のカバーなどとも相性が良い万能色です。

緑寄りの灰色があると、ソファやカーテンの表現の幅が広がります。

黒色系 1色 ── テレビ・影の表現

テレビの画面や影の表現に使います。

家具が密集する箇所や壁際に黒を入れると、図面にメリハリが生まれます。フローリングの目地はシャープペンシルで描き、家具や床の陰影は筆圧の強弱で表現するのが基本ですが、黒を補助的に使うとキリッとした印象になります。

残り6色は好みで選ぶ

必須12色に加えて、あと6色を自分の好みで追加できます。

必須色には赤色系が入っていないので、1色以上は足すのをおすすめします。赤系はクッション、ラグ、花瓶の花など、アクセントとして映える場面が多いです。

おすすめ追加色6色
おすすめ追加色6色

追加色の候補:

  • 赤色 ── クッション、花、アクセントウォール
  • ピンク ── 寝具、カーテン(暖色系の部屋)
  • オレンジ ── 暖色系のクッション、テラコッタ
  • ── ラグ、小物、高級感の演出
  • 水色 ── 薄手のカーテン、ガラスの代替
  • 肌色 ── 壁面、明るい木材の補助

おすすめの色鉛筆

色鉛筆は好みが分かれるところですが、IC受験者に人気のある2ブランドを紹介します。

筆者が使ったのはステッドラー:

シャープペンシルとメーカーを揃えると、品質の統一感が出て気持ちよく作業できます。転がりにくい六角軸という点もメリットです。

もう1つの定番、ファーバーカステル:

IC受験ブログで特に人気が高いのがこちら。六角軸で転がらず、36色セットには床材に必須の「おうどいろ」が含まれています(24色セットには入っていないことが多い)。価格も約2,000円前後と手頃です。

どちらを選んでも、36色セットを買って練習を通して自分の18色に絞り込むのが効率的です。

かたてまひとこと: 文房具店や雑貨店で実際に色を見て、自分の好みで選ぶのもおすすめです。「試験に受かるための18色」は自分の手で育てるもの。練習を重ねるうちに、自然と「この色があれば安心」というセットが固まってきます。


用具選びの3つのコツ

最後に、用具選び全体に共通するコツをまとめます。

メーカーは揃えた方が快適

シャープペンシル・直定規・字消し板・テンプレート・色鉛筆をステッドラーで揃えたのは、品質の安定感と「道具に統一感がある」心地よさが理由です。もちろん他メーカーでも問題ありませんが、練習段階から本番と同じセットで描き続けるのが一番大事です。

実物を触ってから買う

通販で済ませがちですが、文房具店やホームセンターで実際に手に取ってみるのをおすすめします。特に定規類やシャープペンシルは、グリップ感や重さの好みが人によって異なります。

練習初日から本番セットを使う

「本番用と練習用を分ける」のはやめましょう。練習初日から試験に持っていくセットをそのまま使い、手に馴染ませていくのがベストです。本番で初めて触る道具があるのは、それだけでリスクです。


2026年度からの変更点

2026年度(第44回)の2次試験から、プレゼンテーション課題のテーマが11月中旬にマイページ上で事前公表されるようになります(論文テーマは従来通り非公表)。

これは受験者にとって大きな変更です。テーマが事前に分かることで、そのテーマに合った色鉛筆の配色や家具の描き方を重点的に練習できるようになります。たとえばテーマが「和モダン」なら畳や木材の色を重点的に準備する、「子ども部屋」ならポップな色使いを練習する、といった対策が可能になります。

試験形式(180分・手描き・2課題)や持ち込み用具の規定自体は変更ありません。


まとめ

ポイント内容
本番に必要な用具シャーペン / 色鉛筆 / 消しゴム2種 / 字消し板 / 直定規 / 三角スケール / 三角定規 / テンプレート / ブラシ / 鉛筆削り
使わなくてOK勾配定規 / コンパス / ヘキサスケール
色鉛筆の基本油性で必須12色(茶2 / 黄土2 / 黄1 / 青2 / 緑2 / 灰2 / 黒1)+ 好み6色
色鉛筆で最重要黄土系(床材に使う。最も使用頻度が高い)
追加色の筆頭赤色系(アクセントに必須。12色に含まれていないので忘れずに)
おすすめブランドステッドラー エルゴソフト / ファーバーカステル 油性36色
用具選びのコツメーカー統一 / 実物確認 / 練習初日から本番セットを使う
2026年度の変更プレゼン課題テーマが11月中旬に事前公表(色の準備を最適化しやすくなる)

道具を揃えたら、あとは「何枚の図面を描いたか」が合否を分けます。お気に入りのセットで、1枚でも多くの図面を描いていきましょう。

インテリアコーディネーター試験の全体像(1次試験の勉強法・独学スケジュール・おすすめ教材など)は、こちらの記事で解説しています。
インテリアコーディネーター資格を「かたてま」で攻略する方法【2026年最新版】


最終更新: 2026年5月 / 出典: 公益社団法人インテリア産業協会(2次試験持ち込み用具規定)