この記事では、『第二種電気工事士』について紹介するにゃん。
電気工事…難しそうだし、あまり馴染みがないぎゃお。
最近のDIYブームでも注目されている資格にゃん。
手に職を付けることで、仕事や転職にも活かせるにゃん
ポイント
- 電気工事士は、国家資格で業務独占資格
- 就職・転職、社内評価、副業など需要の高い資格
- 筆記試験(マークシート)と技能試験(施工)がある
- 1年に2回試験あり、筆記試験免除制度もある
- 勉強時間の目安:(筆記試験)1~2ヶ月、(技能試験)2~4週間
- 独学でも十分、一発合格を目指すなら通信教材がオススメ
- 合格後は、他の電気系資格(電気主任技術者など)の取得でステップアップを
ぽんぽこ。セレクト これで合格!
まず始めに、資格合格に繋がった教材を紹介します。
筆者は、独学で筆記試験4週間、技能試験2週間で合格することができました。
勉強に使用したのは、筆記試験:参考書1冊、技能試験:練習用教材、YouTubeです。
誰かの参考になればと思います!
参考書(筆記試験)
『すぃ~っと合格』シリーズの第二種電気工事士 版です。
A4サイズで厚めの参考書ですが、絵や写真が多く、とても分かりやすいです。
また、図のほとんどがカラーなのもオススメする理由の1つです。
過去問に関しては、頻出の180問に加えて、1回分の問題・解答(解説付き)が掲載されています。
この参考書だけで十分完結できる内容となっています。
過去問の問題数に不満がある方は、ECEEに公開されている過去問を解けばいいと思います。
解説はありませんが、分からないところがあればこの参考書で再勉強しましょう!
[st-card-ex myclass="" url="https://www.shiken.or.jp/answer/index_list.php?exam_type=50" target="_blank" rel="nofollow" thumb="" label="参考" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]練習用教材、YouTube
練習用教材
ホーザン(HOZAN)の工具と練習用部材がセットになっているものです。
もちろん、工具と練習用部材はバラにもなっていますので、どちらか一方で良いという方は下のリンクも参照ください。
工具に関しては、VVFストリッパーが付いているものを購入してください。(リンク商品は含まれています。)
VVFストリッパーの有る無しでは、作業時間がグッと変わりますのでご注意ください。
また練習用部材は、1回分から複数回分までありますので、自分の学習期間などを鑑みて購入してください。
筆者の場合は、1回分を購入しました。
1回分を通しでやっても電線類は余りますし、機器類は再利用も可能です。
また、最終的には単位作業の作業時間を短くする練習と複線図を書く練習ばかりしていたので、1回分で十分でした。
ホーザンさんの商品には特典としてハンドブックが付いています。
この本には、候補問題全13問の複線図、完成図、各器具の名称と電線の種類などをフルカラーで掲載されています。
これがとても重宝します。A5サイズと持ち運びやすく、試験当日の勉強にも最適です!
YouTube
[st-card-ex myclass="" url="https://www.youtube.com/user/HOZANTOOL" target="_blank" rel="nofollow" thumb="" label="参考" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]上で紹介したホーザンのYouTubeチャンネルです。
練習用部材に付いているDVDの内容をそのままYouTubeで視聴できます。
複線図の書き方から、単位作業、完成までが丁寧に解説されています。
是非、練習用部材を購入したらこのYouTubeで練習しましょう!
第二種電気工事士 資格概要
資格種別 | 国家資格、業務独占 |
受験資格 | なし |
難易度 | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
勉強時間 | 4~8週間 |
勉強方法 | ①独学(参考書、YouTube) ②通信教材 |
試験日程 | 【上期試験】筆記:5月29日(日)、技能:7月23日(土)or7月24日(日) 【下期試験】筆記:10月30日(日)、技能:12月24日(土)or12月25日(日) |
願書受付期間 | 【上期試験】3月18日~4月7日 【下期試験】8月22日~9月8日 |
合格発表 | 試験後、1ヶ月 |
受験地 | 全国47都道府県 |
受験料 | 【インターネット】9,300円 【郵便】9,600円 |
備考 | 問合せ先:一般財団法人電気技術者試験センター |
第二種電気工事士とは?
電気工事は、電気工事法によって従事する者の資格が定められています。
電気工事士は、第一種と第二種に分かれていますが、それぞれ工事できる範囲が違っています。
第一種の方が上位資格となっており、免状交付要件として実務経験も求めらます。
一方、第二種の方は受験資格が無く、また試験に合格すれば免状交付申請を行うことができます。
第二種電気工事士で実施できる工事範囲としては、以下のように決められています。
一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができます。
一般財団法人電気技術者試験センター
第二種電気工事士でも住宅や小規模な店舗などの電気工事を行うことができます。
例えば、コンセントの増設やスイッチの交換なども自分で工事できます。
昨今、DIYが人気なので、個人での需要も高くなっている資格です。
取得によるメリットは?就職・転職に使える?
業務独占の国家資格なので、とても需要がある資格です。
自分で配線を触ることができますので、電気工事業者だけでなく、工場や機器開発系の仕事にも評価される資格です。
また、技能手当を出す会社も多く、関連資格の取得によるステップアップで年収アップが見込めます。
いわゆる『手に職をつける』資格ですので、独立開業への道や副業にも役立つ資格といえます。
先にも書いたように、DIYが好きな方も作業範囲が広がりますのでオススメの資格です!
第二種電気工事士試験はどんな試験?
主な特徴
第二種電気工事士試験は、筆記試験及び技能試験により行われます。
技能試験は筆記試験合格者のみが受験できますが、技能試験不合格者は次回の筆記試験が免除される制度もあります。
また、1年に上期試験と下期試験の2回行われます。
令和3年度の実績で言えば、合格率はそれぞれ下のようになっています。
筆記試験 合格率 | 技能試験 合格率 |
59% | 73% |
他資格試験の合格率をみても、比較的合格しやすい資格といえます。
その他、筆記試験の免除要件などを知りたい人は以下のリンクを確認してください。
[st-card-ex myclass="" url="https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html#a" target="_blank" rel="nofollow" thumb="" label="参考" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]筆記試験はマークシートの択一試験
筆記試験は、四肢択一方式のマークシート記入試験となります。
範囲は以下の通りです。
- 電気に関する基礎理論
- 配線理論及び配線設計
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料および工具
- 電気工事の施工方法
- 一般用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
例年、過去問をしっかりと勉強していれば合格点は取れるようになっています。
電気工事士試験は苦手分野がハッキリと出ることが多いです。
過去問演習の中で、自分の苦手分野を認識し、重点的に学習するようにしてください。
参考書は絵や写真で解説されているので分かりやすいですが、より知識を定着させるためにも周りで実際に施工されている電気機器を確認してみましょう!
家だけでなく、駅や店舗など多くの場所に存在するので、試験勉強中は注意深く見るようにしてください。
また、配線設計や施工が難しいと感じる方は、一度技能試験の演習をするのもオススメです。
実際に自分で作ることで、知識の吸収度が高くなるはずです。
なお、電気技術者試験センターから筆記試験のポイントも公開されていますので、そちらも参考ください。
[st-card-ex myclass="" url="https://www.shiken.or.jp/cbt/e02_point.html" target="_blank" rel="nofollow" thumb="" label="参考" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]筆記試験合格に向けてコツをまとめました!
- 過去問演習で自分の弱点を確認しよう!
- 弱点を重点的に学習しよう!
- ポイントや過去問など公開されている情報を活用しよう!
- 家やお店、駅などの施工状況を見てみよう!
- 技能試験の演習をしてみよう!
技能試験
技能試験は、筆記合格者と筆記試験免除者が行います。
以下の事項のもと、自身の作業用工具により、支給された材料で、一定時間内に完成させる方法で行われます。
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器及び配線器具の設置
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取り付け
- 接地工事
- 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
- 一般用電気工作物の検査
- 一般用電気工作物の故障箇所の修理
第二種電気工事士の技能試験の最大の特徴は、
『候補問題が事前に公表されている』
ということです。以下のリンクを参考ください。
[st-card-ex myclass="" url="https://www.shiken.or.jp/candidate/" target="_blank" rel="nofollow" thumb="" label="参考" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]候補問題の公開が高い合格率につながっている理由でもあります。
しかし、対策しなければ時間切れや施工不良で不合格となります。
試験前にしっかりと、どの候補問題も施工できるようにしておきましょう。
技能試験に関しては、一通り演習することをオススメします。
ただ、場所や時間の問題で満足に練習できないことがあると思います。
そういう時は、YouTubeで作業動画を見たり、複線図の作成などに時間を使ってください。
また、どの候補問題も単位作業の組み合わせですので、一部のみの練習もオススメです。
場所や時間を言い訳にせず、省スペース・短時間でできる練習を試してみてください!
技能試験合格に向けて、コツをまとめました!
- 一通り候補問題を練習しよう!
- 時間・場所が無くても、単位作業や複線図作成などをコツコツしよう!
- 工具や部材はしっかりと購入しよう!
- YouTubeで視覚的に学習しよう!
合格するには独学?スクール?
独学
筆者自身、独学で合格しました。
勉強時間は、筆記試験:30~1時間を4週間、技能試験:30分~2時間を2週間です。
やはり、技能試験の練習時間を捻出することが難しかったです。
しかし、上にも書いたように、単位作業や複線図を書くだけでも十分な勉強です。
まとまった時間が取れる休日で、全体の施工練習をするといった流れで合格しました。
筆記試験は、テキストを1週間でザっと読み通し、過去問演習に時間を割きました。
過去問演習の量としては、5年分を2~3周です。
スクール
独学での学習が慣れない、どうしても自分では時間が作れない、初学者で参考書でつまづく
という方は、スクール・通信教材をオススメします!
本記事でも紹介しますので、是非検討してください!
翔泳社アカデミー 第二種電気工事士 短期合格特別講座
翔泳社アカデミーの第二種電気工事士短期合格特別講座です。
個々人に合った学習スケジュールの提案や、回数制限無しのサポート体制が好評の通信講座となっています。
筆記試験と技能試験を合わせた総合コースと技能試験のみの技能コースがあります。
一発合格を目指す方は、総合コースの受講をオススメします!
また、教育訓練給付制度の対象にもなっており、コストを抑えた受講も可能です。
合格後は?
第二種電気工事士は、国家資格であり業務独占の資格であることから、就職・転職や社内評価に役立ちます。
実務経験を積むことで、独立開業や副業で活用する方も多いです。
よりステップアップを目指すには、他の電気系資格を取得するのがオススメです。
電気系資格であれば出題範囲で被るところもありますので、忘れない内にドンドン挑戦しましょう!
もちろん、第一種電気工事士を目指すのも主流な選択肢です。
- 第一種電気工事士
- 第二種電気工事士の上位資格。工事士としてステップアップしたい方にオススメ。
- 第3種電気主任技術者
- 電気工事や保守、運用など、保安監督者として設置が義務付けられている資格。需要は電気工事士同様とても高い。難易度は電気工事に比べて高い。その一方で、実務経験があれば第一種電気工事の免状申請ができるなどメリットも大きい。
- 2級電気工事施工管理技士
- 建設業者において、一定規模の工事を受注するために必須の資格。難易度は同程度で電気主任技術者よりも易しい。