この記事では『インテリアコーディネーター』について紹介するにゃん。
インテリア…響きだけでオシャレぎゃお。
受験者比率で女性が多いのも特徴的にゃん。
民間資格とは言え、建築士の前勉強として活用する人も多いにゃん。
難易度的にも学生で受ける人も多いのかな?
ポイント
- インテリアコーディネーターは民間資格で、受験資格無し
- 1次試験(マークシート)と2次試験(製図・論文)がある
- 勉強時間の目安:(1次試験)3ヶ月、(2次試験)3ヶ月、(合計)4~6ヶ月
- 時間を掛けることができるなら独学でも十分な難易度、確実はスクールや通信教材を
- 建築士の前勉強としてもオススメ
- 合格後は、建築士や宅建などとダブルライセンスへ
ぽんぽこ。セレクト これで合格!
まず始めに、資格合格に繋がった教材を紹介します!
筆者自身は独学で1次試験、2次試験ともに合格しています。
1次試験
1次試験はマークシート択一問題となります。
出題範囲は広く、大抵のテキストは上・下巻に分かれています。初学者は専門用語の解説が詳しいテキストを選びましょう!
テキストに加えて、インテリア・建築の図解資料があればビジュアル的に補完してくれるのでオススメです!
絶対必要!
あった方が良い!
2次試験
2次試験は、プレゼンテーション(製図)に加えて、論文の試験となります。
過去問、もしくは予想問題集での勉強がメインとなります。筆者としてはどちらも購入しておくことをオススメします!
また製図道具や図面練習帳なども用意する必要があります。
絶対必要!
あった方が良い!
インテリアコーディネーター 資格概要
資格種別 | 民間資格 |
受験資格 | なし |
難易度 | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
勉強時間 | 4〜6ヶ月 |
勉強方法 | ①独学 ②スクール、通信教材 |
(2021)試験日程 | (1次試験)10月10日、(2次試験)12月5日 |
(2021)願書受付期間 | 7月19日〜8月26日 |
(2021)合格発表 | (1次試験)、(2次試験) |
(2021)受験地 | 北海道、岩手県、宮城県、群馬県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県 |
(2021)受験料 | ①基本タイプ(1次試験+2次試験)14,850円、②2次試験のみ 11,550円 |
備考 | 問合せ先:公益社団法人インテリア産業協会 |
インテリアコーディネーターとは?
公益社団法人インテリア産業協会のホームページには以下のようにインテリアコーディネーターについての記載があります。
インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定する専門職です。
インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。
公益社団法人インテリア産業協会
主に建物の中のコーディネートを担当するのが、インテリアコーディネーターです。
住宅の場合は新築のみならず、ライフスタイルの変化によって生じるリノベーション時に活躍できます。
また、商業施設などの内装担当をする人もおり、活躍のフィールドは幅広いと言えます。
インテリアコーディネーター試験はどんな試験?
主な特徴
インテリアコーディネーター試験は1次試験と2次試験があり、その両方に合格する必要があります。
ただし、1次試験のみ合格者は次年度から3年間、1次試験が免除され、2次試験のみ受験できます。
試験結果などの詳細はインテリア産業協会のホームページに記載があります。
- 全体合格率は22~25%
- 1次試験の合格率は34.1%、2次試験の合格率は58.0%(2020年度)
- 女性の合格者が圧倒的に多い
1次試験はマークシートの択一試験
1次試験はマークシート式の択一試験となります。
範囲は結構広く、また専門用語や法律関連の細かい数字を覚える必要もあります。
- インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
- インテリアコーディネーターの仕事に関すること
- インテリアの歴史に関すること
- インテリアコーディネーションの計画に関すること
- インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
- インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
- 環境と設備に関すること
- インテリアコーディネーションの表現に関すること
- インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
過去問の繰り返しは他の資格試験同様に必須なのですが、一番大切と思うのはインテリアについて興味を持つことです!
インテリアはホームセンターや商業施設、美術館、そして自分の家・部屋に溢れています。勉強のヒントは周りに沢山あるわけです!
周りを何気ない時にインテリアとして意識し、自分の知識・感覚として身に付けていきましょう!
1次試験合格に向けて大事な心構えをまとめました!
- 周りの物をインテリアとして意識しよう!
- 有名建築家については、建物だけでなくその人のストーリーを調べると定着率が上がる!
- 小物はホームセンターで実際に確認しよう!
- インテリアショップや建築の展示会に行こう!
- テキストの挿絵はイラストが多い、Webなどで実物の写真を確認しよう!
- Youtubeなどで施工現場を確認しよう!
2次試験はプレゼンテーション(製図)と論文
2次試験はプレゼンテーション(製図)と論文記述試験となります。それぞれの審査基準は下のようになります。
- プレゼンテーション
インテリアの基礎知識をもとに、住まいなどのインテリアに関する与えられた課題について、与条件を理解した上でインテリア計画を行い、図面作成や着彩により必要な情報を分かりやすく表現し、伝達できる能力を有していること。
- 論文
住まいなどのインテリアに関する与えられた課題について、インテリアコーディネーターとして、これを理解し、判断した上で、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること。
プレゼンテーション(製図)試験で持ち込める製図用具も決まっており、自分の物が大丈夫か、試験前に確認することも大切となります。
鉛筆またはシャープペンシル/色鉛筆(18色以内。色の選択は自由)/プラスチック製の消しゴム/字消し板/直定規(30㎝以内)/三角スケール/三角定規/勾配定規/コンパス/ヘキサスケール(直定規と三角スケールの機能のみを持つもの)/型板(テンプレート)の円定規だけのもの(なお、一部に角度表示のあるものでも可)/製図用ブラシ/ミニ鉛筆削り
これは実際の仕事を想定した試験となっており、実際にインテリコーディネーターになった自分を想定して勉強に取り組むと良いと思います。
現状、手書きで製図をすることがどれだけ求められているか分かりませんが、そこは我慢して学習しましょう。。。
2次試験の学習で一番大切なのは、試験日までに何枚図面を描けたかに尽きます。
しかし、やみくもに図面をトレースするだけでは身につくものも少ないので、1次試験同様に自分の周りから多くを学習するようにしましょう!
例えば、メジャーで自分の家のテーブルやドア、間口の大きさを測ると、寸法関係が一気に身近になります。
また、自分の家の鴨居や敷居、長押などに付箋を貼ることもオススメです。(ただし、家族の同意は得るようにしましょう。。。)
2次試験合格に向けて大事な心構えをまとめました!
- 図面はトレース学習でも十分!試験日までに複数枚描くようにしよう!
- 論文は自分の文章構成を確立し、文字数は満足するようにしよう!
- 周りの物をメジャーで測定して、寸法を身近にしよう!
- 自分の家の各所に付箋を貼ろう!
- 製図時の寸法は細かくなりすぎず、時には適当な寸法も!(特にパース)
- 製図試験は配置を問うものなので、CADでの学習もアリ!
合格するには独学?スクール?
独学
筆者自身、独学で合格しました。
勉強時間的には1日30分~2時間を4ヶ月程度です。
1次試験は仕事や学校の片手間で十分合格することができると思います。
しかし、2次試験はどうしても纏まった時間を机の上で準備する必要があるので、1次試験よりは学習が難しいと言えます。
どうしても机の上で製図の練習ができない時は、家具の寸法を覚える、論文の回答を考えるなどで学習しましょう!
自分のオススメテキストは、本記事の上に纏めてありますので参考にしてください。
その他、資格勉強中に参考として買ったものを紹介します。
スクール、通信教材
独学での学習が慣れない、難しい人はスクールや通信教材を利用するのがオススメです!
特に最近は様々な学習アプリがリリースされているので、自分の合っているものを選びましょう!
オンスク.JP
オンスク.JPとは低料金(月額980円~)で様々な講座をオンライン受講できる、学習サービスです。
インテリアコーディネーターも含まれており、質の良い講座を受講できます!
ハウジングインテリアカレッジ
ハウジングインテリアカレッジは、インテリコーディネーターの通信講座を37年間行っている通信スクールです。
確かなノウハウで高い合格率を誇るスクールとなります。
また二級建築士の通信講座も行っており、ダブルライセンスを目指す人はオススメです!
合格後は?
インテリアコーディネーターは民間資格である一方で、難易度や学習で得られるスキル(製図)が高いため、社内評価はもちろん、就職・転職活動に役立つ資格です。
独立などを考える人は、ここで留まらず、宅建や建築士、インテリアプランナー、電気工事士、FP検定などのダブルライセンスを目指すのが良いと思います。
また、インテリアコーディネーターは5年で更新が必要な資格となりますので、忘れないように気を付けましょう!
- インテリアプランナー
- 試験範囲がかぶっている箇所もありオススメ。しかし、受験資格があるため注意が必要。
- 宅建
- 住宅関係のスペシャリストへ。マンション、戸建てのリノベーションに強くなる。
- 建築士
- スケルトン、インフィルともに強くなる。建築士の前勝負としてインテリアコーディネーターを活用する人も多く、王道のダブルライセンス。
- 電気工事士
- 自身で電気の施工が可能に。フリーランスの方は単価アップが見込める。
- FP検定
- 家庭の内装だけでなく、家計・ライフプランの相談に乗ることができる。家庭専属で長い付き合いが可能。